せこい(セコい)
「せこい」という言葉について解説します。
「せこい」は、あまり良い意味の言葉というイメージではないと思いますが、仲の良い人同士の軽口などに使われることが多々あるので、割と身近な言葉ではないでしょうか。
テレビなどでは関西出身の芸人さん達がよく使うイメージがあるかもしれません。
そんな「せこい」という言葉の意味や使い方を、語源や類語を交えながら紹介しますので、ご覧になってみてください。
せこいの意味とは
現在、一般的に「せこい」といった際の意味は「けち」「ずるい」「(了見が)狭い」「細かい」となります。
しかし「せこい」には、そういう意味であまり使っている方は多くないかもしれませんが、「下手」「醜い」という意味もあるので覚えておいてください。
せこくてずるい という意味がだぶってるような言い回しがありますが、せこいには細かいという意味もあるので、この場合は「けちな上にずるい」という意味合いになります。
文章中などで表記する際に、ひらがなの連続で分かりにくくなるのを避けて、セコいと書く場合が多いようです。
せこいの類語
せこいの類語としては
- ケチくさい
- みみっちい
- しみったれた
- 低劣
- さもしい
同義語のきつい言葉が並んでいますが、それに比べるとせこいという言葉はかなり軽い雰囲気で使われていいるのが分かると思います。
せこいの語源
元々は芸人さんの間で「下手」なこと、的屋さんの間で「景気や客層が悪い」ことの隠語として使われていました。
それが関西を中心に一般にも広まり、現在の意味で使われるようになったと言われています。
また、徳島の方言(阿波弁)として「せこい」という言葉がありますが、阿波では狭い場所=余裕がないことを「迫い(せこい)」と言います。
豪華なもてなしをされて、もう食べれないほどごちそうになった時に、お腹が一杯の意味で方言の「せこい」と言ったりするようなので、この場合真逆の意味になります。
頭の片隅に覚えておいてもいいのではないでしょうか。
せこいの使い方・例文
- 一円単位まで割り勘なんてそんなせこい(細かい)真似しないでよ
- 財布のひもが固いというよりもただせこい(ケチな)だけ
- 考え方がせこい(狭い)んだよなぁ