「論う」とは?意味や読み方を解説!

「論う」という言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあっても意味がわからない人が多いと思うので、この記事では「論う」について解説します。

目次

  1. 論う
  2. 論うの意味とは
  3. 論うを使った文章・例文

論う

皆さんは「論う」という言葉が読めるでしょうか。

「ろん…う?」となってしまっている人がほとんどでしょう。「論」の字に「ろん」以外の読み方があるということを知っている人は数少ないと思われます。

そこで今回は「論う」という言葉について詳しく解説します。

論うの意味とは

論うの読み方は「あげつらう」で、意味は「物事の是非について論じ合うこと」または「些細な欠点・短所などを取り上げて大げさに言い立てること」です。
「論」は小学校で習う漢字で、「議論」の論、「論じる」として良く見る漢字です。しかし「論う」と書いて「あげつらう」と訓読みすることはあまり知られていないと思われます。

言葉の成り立ちを考えると、「あげ」は「挙げる」、「つらう」は長く続いていることを指します。つまり、あれこれと物事を「挙げられ続けている」状態が「論う」です。
なぜ表記が「挙げつらう」ではないのかというと、これを「論」の訓読みとして用いる必要があって生まれた言葉だからだと推測できます。

訓読みはその漢字にもともとあった読み方ではなく、中国から伝来したのちに、使いやすいように日本語を当てはめた読み方です。おそらく漢文を書き下すなどの機会で、「論」の字を「論じる」としたのでは文脈上不適切という状況があったのでしょう。
特に上記に挙げた二つ目の意味では、「多人数で議論する」というより「一人で」大げさに言い立てる場面が思い浮かびます。この場合、「論」を「論じる」と読むのはあまり当てはまらないと思われます。
そういった経緯から必要とされて、「論う」と書いて「あげつらう」と読む言葉が作られたと推測することができます。

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論うを使った文章・例文

  1. 彼はみんなの前で、人の欠点を論った。
  2. この議論の目的は建設的に論じ合うことだから、細かいことをいちいち論うのはやめておこう。

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