失脚
「失脚(しっきゃく)」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
ビタミン欠乏症の一つである「脚気(かっけ)」と似た語感をしていますが、医療用語ではありません。
また日常生活でもほぼ使われる場面はなく、大河ドラマや政治関連のニュースで稀に用いられる言葉のため、意味どころか聞いたことすらないという方も少なくないのではないでしょうか。
ここではそんな「失脚」について意味や使い方などを詳しくご紹介していきます。
失脚の意味とは
失脚(しっきゃく)とは、「地位を追われること」を意味します。
指導者や王族のような高い地位にいる人物が、その地位を失うことを意味します。「失墜」や「解任」などが類語に挙げられますが、信頼や役職を失うことも指すのとは違い、失脚は権力が失われることのみを指す言葉になります。
企業などの場合、社長や役員といった最上位の役職のことだけでなく、管理職のことも指します。不祥事などによって部署や勤務地を僻地へと異動させられる『左遷』と混同されがちですが、左遷はあくまでも異動のことを意味し、地位を失うわけではないため注意が必要です。
失脚の使い方・例文
- 巨額の横領がばれた社長は、犯罪者と言われることよりも、社長の地位から失脚することの方が嫌なようで、改めて狂っているなと感じた。
- 監督がパワハラによって失脚したため、一時は練習もままならなかったが、コーチの献身によって再び練習環境が整った。
- 実力がまるでない今のCEOが失脚しない以上、この会社が黒字に転じることはまずないだろう。