萌え袖
「萌え袖(もえそで)」という言葉をご存知でしょうか?
もともとはヲタク界隈で使われていた言葉ですが、最近では一般化してきたようです。
今回はそんな「萌え袖」について解説します。
萌え袖の意味とは
「萌え袖(もえそで)」とは、上着などの袖部分が長すぎたり、洋服が大きすぎたりして、着ている人の手の甲がすっぽり隠れて、指先だけしか出ていなかったり、完全に袖の中に隠れてしまっている状態を指す言葉です。「萌袖」とも表記されることがあります。
「萌え」とは、好きとか可愛いとか愛らしいとかそういった意味の言葉で、袖からちょこんと除く指先が可愛いという意味で「萌え袖(萌袖)」と呼ばれるようになりました。
一般的には男子が女子に萌えるものだと解釈されるようですが、女子が男子に、女子が女子に萌える場合も多くあります。
さて、この「萌え袖は正義」的感覚ですが、源流はなんと平安時代までさかのぼることができるのです。
平安時代に書かれた随筆『枕草子』(清少納言)の「うつくしきもの(可愛らしいもの)」の段にある一節です。
「いみじう白く肥えたるちごの二つばかりなるが、二藍の薄物など、衣長にてたすき結ひたるがはひ出でたるも、またみじかきが袖がちなる着てありくもみなうつくし。」
現代語訳(とても色白で太っている2歳ぐらいの子が、二藍の薄い着物などを、丈が長くて袖を紐で結んでハイハイで出てくるのも、また短い着物で袖だけが大きく目立っている様子で歩いているのも全部かわいらしい。)
萌え袖の類語
萌え袖の他にも、以下のような表現があります。
・袖余り
【意味】袖が長すぎて余っている様子。
【例文】袖余りのカッターシャツを着て「彼シャツ」状態になってるのめちゃ可愛い。
・ダボ袖
【意味】ダボっと袖が余っている様子。
【例文】ダボ袖とか盛り袖とか最近流行ってるじゃん?
萌え袖の使い方・例文
1.萌え袖あざとい。
2.あざとくてもいい。萌え袖は正義。