めげる
皆さんは「めげる」という言葉をご存知でしょうか。
ピンとこないという方、「めげない」ではどうでしょうか。
「めげる」という言葉は存在するものの、現在は否定形で使うのがほとんどのため、そうでない形で出てくると違和感を覚えるまでになっていますね。
今回は「めげる」という言葉について詳しく解説します。
めげるの意味とは
めげるとは「気持ちがくじける」「がっかりする」という意味です。
古文では、「(固いものが)欠ける、壊れる」という意味もあります。「茶碗がめげる」などというように使います。
現代語では「度重なる失敗にもめげない」などのように、否定の言葉が続くことが多いです。
肯定の意味で「めげる」を使うことはほとんどなく、「くじける」「心が折れる」「消沈する」などの言葉が使われます。
「めげる」という言葉は、もともとは西日本の広域で使われる方言でした。
意味は「壊れる」のみのようで、語源はこちらであるといえるでしょう。
「壊れる」という言葉が「気持ちがくじける」という意味で全国に広がったのは、衝撃を与えられた心がくじける様子を、物が壊れたように言い表したということでしょうか。
つまり「めげる」という言葉は「心が折れる」と似たような成り立ちということになります。ちょっと意外ですね。
また、千葉や神奈川の一部では「やせ衰える」という意味の方言でもあるようです。
めげるの使い方・例文
- どんなに罵倒されたとしても、私はめげない。
- 新発売のゲームソフトが売り切れていたが、まだ通販があるのでめげずにいられる。