兎に角
「兎に角(とにかく)」という言葉は、漢字は見慣れないですが「とにかく」という言葉を話の中で使うことは多いです。「とにかく」が口癖になっている人も時々見かけますね。
「兎に角」はよく使う言葉ながら、なぜこの字が使われているかなどはほとんど知られていません。頻繁に聞く言葉なので正しく理解して使いたいところです。
この記事では「兎に角」の意味や使い方、読み方や語源などを解説します。
兎に角の意味とは
「兎に角」の読み方は「とにかく」です。「うさぎにつの」と読みたくなりますが、違いますので気を付けましょう。
「兎に角」には、「いずれにせよ」などの意味があります。
「兎に角」は話し言葉で使う機会が多くあまり書きませんが、書いた時の「兎に角」という表記は夏目漱石が広めたと言われています。
仏教語の「兎角亀毛」という言葉に由来がありますが、単なる当て字で意味の関連はありません。なお「兎角亀毛」の意味は、兎に角があるまたは亀に毛があることは現実にはないということで、あり得ないものの例えとして使われます。
兎に角の使い方・例文
- 兎に角、つべこべ言わずにこの資料を作成してくれ。先方に提出するまでもう時間がないんだ。
- うさぎにつのと書くのが「とにかく」の漢字だと大学に入ってから知って感動した。
- もう時間は過ぎていて怒られるのは間違いないけど、とにかく行ってみるしかないだろう。
- 食材が切れてて作れる料理が限られている。でも、とにかくお客様を待たせないように早く料理を準備するのが大切だ。