拘り(こだわり)
「拘り(こだわり)」という言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。
日常的に使われるポピュラーな言葉で、ほとんどがポジティブな意味で用いられていますが、本来「拘り」は悪い意味で使われていたというのをご存知でしょうか。
ここでは普段何気なく使っている「拘り」について、本来の意味や類語、なぜ漢字が「拘」になるのかという語源や、英語での表現など、詳しくご紹介していきます。

拘り(こだわり)の意味とは
拘りとは、主に「信念」や「譲れないもの」を指して用いられますが、本来は「考え方が一つのことに縛られてしまっている」ことを意味する言葉になります。
他の様々な考え方や選択肢がある中で、あえて1つのことしか考えないという意味の「拘泥」が語源で、本来は悪い意味で用いられていましたが、次第に良い意味で用いられるようになったとされています。
拘りの類語・英語
拘りの類語には、一般的な意味の類語には「信念」や「意地」「頑固」などが挙げられ、本来の悪い意味の類語には「閉鎖的」や「分からずや」などが挙げられます。
ちなみに、英語では「picky about」や「particular about」などの表現がこだわりに近いとされています。また、カタカナ語として一般的な「policy(ポリシー)」も近いとされますが、ポリシーには「こだわり」の本来の意味のように悪い意味は含まれません。
拘り(こだわり)の使い方・例文
- 女性に頭を下げないという余計な拘りが邪魔してしまって、いつまでも妻と仲直りができない。
- メールならひらがなで良いのに、あえて「むしろ」を「寧ろ」と漢字で書くのは、なにか拘りがあるからなのだろうか。