千早振る
皆さんは、「千早振る(ちはやぶる)」という言葉をご存知でしょうか。
百人一首を題材にした作品である「ちはやふる」が大ヒットしたので、見聞きしたことのある方も少なくないと思います。
この記事では、「千早振る」の意味を解説させていただきます。
千早振るの意味とは
「千早振る(ちはやぶる)」とは、古典落語の演目の一つです。「ちはやふる」と読むこともあります。
在原業平の短歌である「ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」を題材にした落語です。この歌の意味を八五郎に聞かれた隠居は、以下のようなでまかせを言いました。
竜田川という大関が、千早という花魁に惚れてしまいました。しかし竜田川はフラれてしまい、その妹女郎の神代も言うことを聞いてくれないので「ちはやふる 神代もきかず 竜田川」と詠みました。その後竜田川は豆腐屋になり、10年後に乞食に卯の花を求めてやってきました。この乞食が、かつて竜田川を魅了した千早でした。それに気付いた竜田川は怒り、卯の花を渡しませんでした。それを恥じた千早は井戸に身を投げて自殺し、「からくれなゐに 水くぐるとは」と竜田川の歌が続きました。
このことから、千早振るとは「知ったかぶりの隠居の話」として、「無学者」などの別名がついています。
千早振るを使った文章・例文
ここで、「千早振る(ちはやぶる)」を使った例文をご紹介します。
1.千早振るとは、百人一首にも使われている和歌の一つだ。
2.千早振るは、「ちはやふる」でも「ちはやぶる」でもどちらでも発音ができる。