喫緊
「喫緊(きっきん)」という言葉があります。
新聞やネット記事などで「喫緊の課題」という言葉を見て、どういう課題のことを指すのか分からずに困った経験があるのではないでしょうか。
日常生活でも使える場面は多いため、この機会にしっかりと意味を理解しておきましょう。
ここではそんな「喫緊」について意味や使い方、また意外と難しい読み方についてなど、詳しくご紹介していきます。
喫緊の意味とは
喫緊(きっきん)とは、「さしせまって大切なこと」や「重要な場面」を意味します。
ただの問題ではなく、支払いが滞っていることや、解決に追われている問題のことなど、より差し迫った問題を指す言葉になります。
このため、ほとんどの場合は「喫緊の課題」や「喫緊事」という形で用いられます。
読み方は「きっきん」になります。「喫」は「きつ」と読みますが、続く言葉が「緊(きん)」になるため、「切手(きって)」や「結果(けっか)」と同様に読みづらくならないための促音が適用され、「きっきん」と読みます。
一般的には「喫緊」という字が用いられますが、本来は同じ読み方で「吃緊」という字だったとされています。
喫緊の使い方・例文
- 失った信頼を取り戻し、経営を再建するための喫緊の取り組みが注目されたが、一向にその内容が明かされない。
- 奨学金がただの金貸し制度になってしまっている事態をなんとかするのは、高等教育における喫緊の課題だ。
- 喫緊事をすべて解決したと思ったのに、また新たな問題が舞い込んでしまった。