「やるせない」とは?意味や使い方を解説!

「やるせない」という言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあっても意味がわからない人が多いと思うので、この記事では「やるせない」について解説します。

目次

  1. やるせない
  2. やるせないの意味とは
  3. やるせないの使い方・例文

やるせない

皆さんは「やるせない」という言葉をご存知でしょうか。

気持ちを持っていく場所がなくて切ない想いを抱えるときは誰にでもあるでしょう。そんな想いを表現する言葉が「やるせない」です。
この言葉には意外な語源があるのですが、詩的な情景なのでぜひ知っていただきたいです。

今回は「やるせない」という言葉について詳しく解説します。

やるせないの意味とは

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やるせないとは「想いを晴らすことができず、切なく悲しい」「なすすべがない」「気持ちに余裕がない」という意味です。

漢字で「遣る瀬ない」とも書きます。
この表記は「やるせない」の語源を表しています。

船に乗って川下りをしていて、岸に上がりたくても船をつける、すなわち「遣る」ための「瀬」が「ない」。だからなすすべもなく悲しい。これが「遣る瀬ない」状態です。

この情景を、やり場のない思いを抱えている様子に例えて言ったのが「やるせない」という言葉です。

つまり、「やるせない」とは本来「遣る瀬がない」「遣る瀬もない」なのです。
この「やるせない」の「せない」を「する」の否定形「しない」と混同したのか、「やるせぬ」という誤用が一部あるようです。

「ない」より「ぬ」の方が古語的で固い表現になることもあって、稀にビジネスシーンや学術的文面などで使われる事例が存在します。

言葉の成り立ちや文法を知っていれば防げる誤用なので、きちんと覚えておきましょう。

やるせないの使い方・例文

  1. 私は長年の片思いに敗れ、やるせない思いを抱えている。
  2. 事故でご家族を失った彼女の心痛を思うと、とてつもなくやるせない。

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