風流
「風流(ふうりゅう)」という誰しも言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。
夏に風鈴や浴衣を見て、「風流だね」と言うことから、「季節もの」と間違って覚えている方も多いのではないでしょうか。
「風流人」という言葉もあるように、実はもっと単純な意味合いの言葉のため、この機会に是非意味を理解しておきましょう。
ここではそんな意外に知られていない「風流」について、意味や使い方などを詳しく解説していきます。
風流の意味とは
風流(ふうりゅう)とは、「みやびで美しいもの」という意味になります。
趣向を凝らした優雅な飾り物や、風情に富んだ美しいものなどを指す言葉で、中世(平安)以後の古くから用いられてきました。祭礼で使うものや、風鈴のような日用品はもちろん、音楽や舞踊のような表現も風流の含まれます。
また、美しいものを指す以外にも、「他人に見せるために作ったもの」という意味合いもあります。
このため、「季節を感じ取れるもの」や「流行に乗っている」として「風流だ」とするのは誤用になります。
風流の使い方・例文
- 初めて彼女の実家に挨拶に行った時、あちこちに風流な置物があって余計に緊張してしまった。
- 小さい頃はよく分からなかった伝統舞踊を、大人になってからは風流だと感じるようになった。
- 風流人な祖父は、どこに行くにも着物を華麗に着こなして出掛けていた。
- 風流を鼻にかけている料理店は、値段が高いだけで、本当は美味しくないんじゃないかと疑問に思ってしまう。