初老
皆さんは「初老」という言葉をご存知でしょうか。
「しょろう」という読み方はお分かりですね。
何歳ごろのことを「初老」と呼ぶのか、その感覚は人によって違います。
では、本当はどういう使い方をするのが正しいのでしょうか?
初老の意味とは
初老とは「中年を過ぎて、老年に入りかけた年ごろ」という意味です。
読み方は「しょろう」です。
現代人の感覚としては、定年退職する60歳前後、早い人で50歳後半といったイメージでしょうか。
だんだんと体力が衰え出し、現役の頃はできていたことが難しくなってくる、老いの入り口を感じる年代です。
初老は何歳からなのか
では「初老」とは、具体的に何歳から何歳までの年齢を指す言葉なのでしょうか?
実は初老とはもともと、40歳の異称でした。
この言葉が生まれたころ、人間の寿命は50歳前後でした。織田信長が「人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻の如くなり」と敦盛を舞った話は有名ですね。
そのため、人生の黄昏を見据える年齢が40歳だったのです。
もちろん、寿命が長くなった現代では、40歳はまだまだ現役世代。「初老」と聞いて40歳だと思う人はまずいないでしょう。
人間の寿命が変化するにつれて「初老」の定義も変わるので、現在では何歳のことを「初老」と呼ぶのか具体的には決まっていません。
言葉の定義は時代とともに変わるということを表す良い一例だと言えそうですね。
初老の使い方・例文
- 散歩をしていたら、初老の紳士に駅までの道を尋ねられた。
- 初老に入った人は、健康管理などにより一層気を配らなくてはならない。