IT土方
皆さんは「IT土方」という言葉をご存知でしょうか。
外から見れば華やかなIT業界。エンジニアになりたいという目標を掲げている学生も少なくないのではないでしょうか。
しかしそんな業界に似つかわしくない「土方」という言葉、なぜ使われるようになったのでしょうか?
IT土方の意味とは
IT土方とは「IT業界で一番下っ端の立場である、プログラマーを揶揄したネットスラング」です。
「土方」は「どかた」と読みます。
土木や建設などの産業に従事している肉体労働者を揶揄した言葉で、現在では差別用語とされています。
土にまみれるような現場できつい肉体労働をしており、その割に給料は少ない。そういったブルーカラーの人たちを、学歴などがなくそのような働き口にしか就けないとして貶した言葉が「土方」です。
デジタル産業であるIT業界は、このような「土方」とは一見無縁に思える世界です。
しかし、ホワイトカラーのイメージ通りの仕事をしているのはシステムエンジニアと呼ばれる人たちです。彼らから仕事を割り振られる末端のプログラマーたちはひたすら単純作業をしているだけという場合が多く、仕事量の増大によって何日間も徹夜ということもあります。
コンピューターの作業は目や肩などに負担が大きく、睡眠不足も相まって体を壊す人も少なくありません。
デジタルな仕事にも関わらず、こういった過酷な環境が「土方」を連想するというところから、皮肉として呼ばれた言葉が「IT土方」です。
インターネット掲示板で使われ始め、ネットスラングとして広く使われるようになりました。
IT土方を使った文章・例文
- 彼の仕事の有様を見ていると、IT土方という言葉に実感をもってしまう。
- IT土方を生まないために、社内システムの改善に着手することになった。