「個所」と「箇所」の違いとは?それぞれの意味を解説!

「箇所」と「個所」の違いについて解説します。どちらも読み方が同じなので迷ってしまうことが多い表現です。それでも何らかの違いがあるはずです。それぞれの意味をしっかりと理解し「個所」と「箇所」を使い分けられるようになりましょう。

目次

  1. 「個所」と「箇所」の意味とは
  2. 「個所」と「箇所」の違い
  3. 「個所」と「箇所」の使い分け
  4. 「個所」と「箇所」を使った文章・使い方

「個所」と「箇所」の意味とは

個所の意味はまず助数詞であって、1個所2個所のような用いられ方があります。

さらに、この個所は何らかの物事全体の中の特定のもの(問題点)をさす場合にも用いられます。

このように、理解できると「ここの都市では危険個所は幾つあるのでしょうか?」のように聞くとふさわしい使い方であると言えます。

では、もう一つの箇所の意味は何でしょうか?

この箇所も助数詞のような使い方があり、個所と同じく「二箇所、三箇所」と言います。

そして、限定してある場所や物そのものを指して使う方法もあります。

例えば、「このスマートフォンのどの部分が故障箇所なのかご説明します」のように場所を特定した言い方の時に用いられます。

ただ、これだけは知っておきたい点ですが、どちらの「かしょ」も基本的には同じ意味を持つので言い換えてこの箇所(あるいは個所)にすべきとこだわる必要はありません。

それは、英語で翻訳しても分かります。
箇所あるいは個所は「Point」「Passage」「Part」「Place」となって英語では類義語として幾つか表現があり、同じような意味を持つ言葉となっています。

「個所」と「箇所」の違い

ある程度は理解できたはずですが、それでもわずかな違いがあるので、その点もご説明いたします。

まず、これだけは確認ですがどちらも同じ意味を持つので厳密にこれにすべきという事はありません。

しかし、あえて違いを説明すると箇所のほうは公用文に使われる流れとなっています。

そして個所はマスコミ関係が使っています。

ただ、マスコミ関係でもNHKは使用せず、公用文とおなじく「箇所」のほうを使用しています。

このような違いが出たきっかけは「常用漢字表」による箇所を残すという決定が下されたからです。
 

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「個所」と「箇所」の使い分け

では、どのように使い分け事ができるでしょうか?

まず、箇所は特定の場所やモノを指すことばで、個所は全体の中のあるものを指す表現として理解し使い分けることができます。

そして、違いの部分でご説明した通り、常用漢字表で箇所を残すことを正式な決定として採用されましたから、公用文の時とそうでない時と使い分けることができます。

例えば、公用文書に関しては先ほどの例文のように「故障箇所」を使用したほうがよいかもしれません。

そして、個人的なやり取りでメールなどでメッセージを送るときは「危険個所はどこか」というような用い方をしても問題はありません。

このように大きな差がないことを知ると個所を箇所に言い換えることは、それほど大きな問題ではないという事もわかります。
 

「個所」と「箇所」を使った文章・使い方

個所

  1. この都市の北の個所は危険である。
  2. 週末、ショッピングモールは数個所だけ店が閉まっています。
箇所
  1. 今年最後のテストの中で三箇所だけは良い成績でした。
  2. この箇所だけでも上手に滑ってください。

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