もぬけの殻
皆さんは「もぬけの殻」という言葉をご存知でしょうか。
おそらく意味は何となく知っているという方が多いのではないかと思われます。
しかし、もともと「もぬけの殻」とはどういうものを指す言葉なのか、その由来をご存知でしょうか?
今回は「もぬけの殻」という言葉について詳しく解説します。
もぬけの殻の意味とは
もぬけの殻とは「箱や部屋などの中身が空っぽであること」という意味です。
用例としては、中身があるはずだと思っていた箱が空っぽだった、人がいるはずだと思っていた部屋が無人だったなどの状況に対して使います。
「もぬけ」は漢字で書くと「蛻」となります。
「もぬけ」は訓読みで、他の読みは、音読みで「ぜい」「せい」、訓読みでは「ぬけがら」「もぬけ・る」です。
「蛻」とは「脱皮」のことであり、セミや蛇といった生き物が脱皮をすることを「もぬける」といいます。
すなわち「もぬけの殻」とは、脱皮をした後の抜け殻を指す言葉です。
その抜け殻を、あったはずの中身がない空っぽの状態であるという状況をたとえる言葉として使っています。
たまに「もぬけの殻状態」という形で使う方がいますが、「もぬけの殻」という言葉自体が「状態」を表しているので、「もぬけの殻状態」としてしまうと意味が二重になってしまいます。
できれば避けたほうがいいでしょう。
もぬけの殻の使い方・例文
- 留年が決まった友人の部屋に押しかけたら、逃亡したらしくもぬけの殻だった。
- 先祖代々の家宝が入っていると言われてきた箱だが、いざ開けてみたらもぬけの殻になっていた。