大御所
皆さんは「大御所」という言葉をご存知でしょうか。
「おおごしょ」という読み方、意味も何となく知っているという方が多いのではないでしょうか。
用例としては、大物芸能人を指す言葉として使われているのを聞く機会が多いと思われます。
今回は「大御所」という言葉について詳しく解説します。
大御所の意味とは
大御所とは、以下の意味を持つ言葉です。
- 既に引退しているが、その世界に大きな影響を持っている人
- その道の大家として大きな影響力を持つ人
- 隠居した親王や将軍
もともとは三つ目の意味であり、そこから一つ目の意味へ、そして二つ目の意味へと広がっていったと思われます。
日本史の中で出てくる「大御所」といえば、広く知られているのは初代江戸幕府将軍だった徳川家康です。
将軍を引退した家康を称したのが「大御所様」であり、引退後も幕府と日本に大きな影響を与え続けた家康に敬意を表した呼び名です。
このように、最高位に近い身分を退きながら世界に影響力を及ぼし続ける人を指す「大御所」という言葉は、「国の最高位」から広がって「特定の業界の実力者」だった者をも指すようになりました。
さらに「引退した者」に限らない使い方もされるようになり、現在よく聞くのは「芸能界に大きな影響を及ぼす力のある俳優や女優」という意味の使い方です。
長年業界に身を置いた実力ある芸能人は人脈も広く発言力もあり、周囲から一目置かれて「大御所」と呼ばれます。
大御所の使い方・例文
- 昔は美しい女優だった人だが、今は大御所と呼ばれて威張っているように見える。
- 大御所俳優の貫禄ある演技を見るのは好きだ。