一騎当千
戦国時代や三国志の小説、漫画などでたまに目にすることがある「一騎当千(いっきとうせん)」という四字熟語。ボカロ(ボーカロイド)の曲のタイトルにもなっています。
実は「太平記」など日本の古典に登場する言葉で、古来より使われているものなのです。
日常会話の中で使うことはあまりないと思いますが、小説や曲の歌詞で目にすることもありますし、年配の方では使われる方もいらっしゃる言葉ですから、正しい意味と使い方を理解しておきたいですね。
この記事では「一騎当千」の意味や使い方と英語表現、その由来や例文を解説します。
一騎当千の意味とは
一騎当千の意味は「人並み外れた能力や経験、才能を持っていること」です。
元々は、戦いの場において一人で千人を相手にできるほどの強さを持った人のことを表していた四字熟語です。戦国時代に栄華を誇った武将などはまさにこれに当てはまる存在と言えるでしょう。
それが転じて、現在では戦いの場以外でも群を抜いて素晴らしい人物のことを指すことになっていったのですね。
三国志において用いられた言葉だと勘違いされることがありますが、日本の古典に登場する言葉で「太平記」で初めて登場します。「太平記」以前の「平家物語」などでは「一人当千(いちにんたうぜん)」と記述されていました。
現在では、ボカロの曲のタイトルに使われたり、曲の歌詞に含まれることもある四字熟語です。
一騎当千の類語
●万夫不当
●天下無双
●勇猛無比
●百戦錬磨
一騎当千の英語
● match for a thousand
一騎当千を使った文章・例文
- 私たちのチームは、一騎当千の強者が加入したことによって一気に強くなった。
- 一騎当千の武将と言われる彼らは、戦いにおいて無類の強さを発揮する。
- 新しく部署に配属された彼は、一騎当千の働きで問題を解決してしまった。