三日にあげず
皆さんは「三日にあげず」という言葉をご存知でしょうか。
「えっ、『三日とあけず』じゃないの?」と思った方も多いでしょう。
しかしこれは慣用句であり、「三日にあげず」が正しい表記なのです。
今回は「三日にあげず」という言葉について詳しく解説します。
三日にあげずの意味とは
三日にあげずとは「間をおかず。しばしば。度重なる様子。」という意味です。
非常に間違いやすい言葉であり、「三日とあけず」と誤表記・誤読されがちです。
誤表記の方を可能な限り漢字で書くと「三日と空けず」になりますが、正しい方である「三日にあげず」は「三日に上げず」または「三日に挙げず」となります。
本当に3日以上間が空かないのであれば、文字通り「三日と空けず」でも間違いではありません。しかし「三日にあげず」は慣用句で、この場合の「三日」は本当に三日間という期間を指しているのではなく、「非常に短い期間」という意味になります。
四日経とうが五日経とうが「三日坊主」ですし、明智光秀の「三日天下」は実際には2週間弱です。
そして「あげず」は、この言葉単独で「間をおかずに同じことを繰り返す。しばしば行う」という意味になります。
その前に「三日に」とつくことで、「非常にしょっちゅう」「驚くほど頻繁に」というような強調した表現になるのです。
三日にあげずを使った文章・例
- 彼は女性にアピールするために、三日にあげずジムに通っているらしい。
- 新作のスイーツがおいしいあまり、気づいたら三日にあげず買って食べていた。