チクる
「チクる」という言葉を知っていますか?もう死語でしょうか?
私たちが普段よく使ってるこの言葉。実は意味の理解があいまいだったり、語源を知らない方も多いのではないかと思います。今回は意味や語源をご紹介しますのでしっかり確認していきましょう。
また、俗語として広い世代で使われていますが、何となくガラの悪い言葉という印象もあり、関西弁なんかで「おまえチクったんか!」とどやされると、相当迫力がありますね。そんな方のために、「チクる」の他の言い方もご紹介します。
チクるの意味
チクるとは、「密告する、言いつける、告げ口する」といった意味があります。自分の知っている他人の情報を、上司や先生、警察など目上の立場の人に報告することを指していう場合が多いようです。
ただし、その情報を流されたほうの人は少なからず損をしたり恥をかいたりすることになるという前提があります。つまり悪いイメージの情報を密告する場合のみです。
例えば、あなたの友人に、上司に知られたくない失敗や隠し事があると知ったとします。そしてあなたがその情報を友人の許可なしにこっそりと上司に告げたとしましょう。するとその友人はもちろん上司から非難を浴びたり、恥をかいたりします。この場合、あなたは上司に友人の情報を「チクった」ことになるわけです。
チクるの英語
チクるを英語に置き換えるとすると、告げ口をするという意味の【inform(tell) on somebody】や密告するという意味を持つ動詞【snitch】【delate】,【tip off】などがあります。
チクるの類語
チクると意味の似た他の言い方として、「告げ口する」「バラす」「たれこむ」「言いつける」「耳に吹き込む」などの類語があります。
チクるの語源
では、「チクる」とはどのように生まれた言葉なのでしょうか。
諸説ありますが、ここでは有力とされる2つを紹介します。
1.50年代ごろ、不良グループの中で使われていた言葉が広まったもの。告げ口するという言葉のなかのクチを逆にし、チクるというようになった。
2.針など鋭利なもので何かを刺す「ちくちく、ちくり、ちくん」などという擬音が転じて、相手を告げ口や批判などで攻撃するという意味でつかわれるようなった。
チクるの使い方・例文
ここでは、実際にチクるを使った例文をみていきましょう。
1.私が割った皿のことを妹が母にチクったので、あとですごく怒られた。
2.あいつは人の失敗をチクって上司に取入る性格の悪い奴だと同期の中でも有名だ。
3.先生にチクったらただじゃおかないからな。