依怙贔屓
「依怙贔屓(えこひいき)」という言葉の意味について解説します。
日常生活はもちろん、相撲や歌舞伎などの伝統文化の世界でも使われるこの言葉、みなさんは意味をご存知でしょうか。あまり気持ちの良い言葉と見られていない節もありますが、そうした理由についても詳しく解説していきます。
依怙贔屓の意味とは
依怙贔屓とは、「気に入っている者にだけ肩入れをすること」を意味します。
読み方は「えこひいき」です。
気に入った人物を支援するという意味で使われていた「依怙」と「贔屓」を合わせた言葉で、相撲や歌舞伎などの「後援会」がまさに「依怙贔屓」をしている人たちに当たります。
本来は自分が気に入ったものに肩入れするのは自然なことですが、公平さが求められる場面でもこれを行うと他が不利益を被ってしまい、不公平な扱いをすることになります。そうした状況でも「依怙贔屓だ」と言われるようになったため、あまり良い印象を持っていない方も少なくありません。
国際試合などで審判が自国のチームに有利な判定を不自然なほど出し続ければ、「身内びいき」だと叩かれてしまうように、状況の違いで悪い意味にもなってしまう言葉だといえます。
依怙贔屓の類語
似ている意味の言葉に、
・偏愛(へんあい)
・愛顧(あいこ)
があります。
偏(かたよ)るという字や、心を傾けるという「顧」の字を使われる言葉が類語に多いです。
依怙贔屓を使った文章・例文
〈例文〉
- 長年依怙贔屓してきた人が優勝し、格別な気持ちを味わった。
- 審査員の立場で依怙贔屓をするのは間違いだ。
- 依怙贔屓してもらっている顧客にお礼の品を渡した。