鎧袖一触
「鎧袖一触(がいしゅういっしょく)」という言葉の意味について解説します。
「鎧」と「袖」という字から、大河ドラマなどの時代劇ではよく使われる、かと思いきや、実際には大河ドラマにもあまり登場しないこの言葉、みなさんは意味をご存知でしょうか。この機会に意味を知ってみてはいかがでしょうか。
鎧袖一触の意味とは
鎧袖一触とは、「いとも容易く相手を倒してしまうこと」を意味します。
「鎧袖」とはまさしく鎧の袖のことを指し、そこが軽く触れただけでも勝ってしまうことを指します。
また必ずしも軽く触れた程度のことを意味するわけではなく、攻撃する側にとっては触れた程度のつもりでも、受けた側に想像以上のダメージを与える場合もあることから、圧倒的な実力差や、それほどに弱い相手のことを指して用いられることもあります。
読み方は「がいしゅういっしょく」です。
「鎧(よろい)」を「がい」と読めずに苦労した方も多いのではないでしょうか。「鎧(がい)」という読み方は、2013年に仮面ライダーの名前になり注目されたこともありました。
鎧袖一触の由来
由来は「日本外史」という幕末の著作の中の一文で、源為頼(みなもとのためより)が平清盛の軍勢を指して「鎧の袖が触れただけでも倒れる連中」と言ったことだとされています。
鎧袖一触の類語
似ている意味の言葉に、
・一撃
・瞬殺
などがあります。
鎧袖一触を使った文章・例文
〈例文〉
- チャンピオンが開始わずか数秒でKO勝ちし、メディアでは鎧袖一触と報じられた。
- 屁理屈ばかりの意見は、議長によって鎧袖一触にされた。