忠言耳に逆らう
「忠言耳に逆らう(ちゅうげんみみにさからう)」という言葉の意味について解説します。
あまり聞き馴染みがなく、一見すると時代劇などの歴史ドラマに出てくる言葉かと思ってしまいがちですが、実際は日常生活の中にこの言葉の状況が多くあります。この機会に意味を知ってみてはいかがでしょうか。
忠言耳に逆らうの意味とは
忠言耳に逆らうとは、「忠告は素直に聞き入れられないもの」という意味になります。
「忠言」とは、忠告の言葉のことを指し、そうした忠言は耳に逆らう、つまりなかなか耳に入ってこないということを言い表した中国の歴史書の一文です。
叱咤激励のように口調や物言いが厳しいものになるという意味ではなく、忠告の内容が正しければ正しいほど言われた本人にとっては辛く聞こえる、という場面を指しています。
忠言耳に逆らうの類語/英語
同じ意味の言葉に、
・良薬は口に苦し
などがあります。「忠言耳に逆らう」よりも、この「良薬は口に苦し」の方がより馴染み深いのではないでしょうか。
また英語でも、
・「Advice is not welcome.(助言は歓迎されない)」
・「Advice when most needed is least heeded.(最も必要な時の忠告ほど心に残らない)」
など様々な表現がされます。
忠言耳に逆らうを使った文章・例文
〈例文〉
- 今は忠言耳に逆らうような言葉も、後々思い返せば親切なものだ。
- 忠言は耳に逆らうものだから、私の意見はあまり頭に入ってこないかもしれないが、聞くだけは聞いてほしい。