鶴は千年亀は万年
「鶴は千年 亀は万年(つるはせんねん かめはまんねん)」という言葉の意味について解説します。
両親や祖父母の、あるいはご自身の誕生日などにこの言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。数字の大きさからでたらめな言葉に聞こえますが、この機会に意味や由来をはっきりとさせておきましょう。
鶴は千年亀は万年の意味とは
鶴は千年亀は万年とは、「長寿や縁起を祝う言葉」にあたります。
鶴と亀は共に長生きの象徴として、長寿を祝う席での言葉や、長寿を願う時などの縁起ものとして様々なものにデザインされてきました。
また禅僧の仙厓(せんがい)はこの言葉に「我は天年」と付け加え、「長生きしようがしまいが、自分はただ己の寿命を全うするのみ」という意味にアレンジしています。
しかし、当然鶴も亀も本当にそれだけ長生きするわけではありません。鶴の寿命は人よりも短く、長くても30年、人間に飼育されているものでも80年程とされています。亀の場合も最長で推定180年ほどです。確かに動物の中では長生きな部類に入りますが、何故鶴と亀なのでしょうか。
鶴は千年亀は万年の由来
長生きの動物は数いる中で、何故鶴と亀なのか。それは古代中国の書物「説林訓」のなかに、仙人に仕える生き物として「鶴歳千歳、亀歳三千歳」と書かれた一文があったことが由来だと言われています。
英語のお祝い
英語には同様の使われ方をする縁起ものの言葉はないようですが、長寿を祝う際などに「Life begins at fifty!!(人生50歳から)」と言ったりするようです。
鶴は千年亀は万年を使った文章・例文
〈例文〉
- 鶴は千年亀は万年、そして百歳を迎えた父にはもう十年、長生きしてもらいたい。
- 鶴は千年亀は万年、我は天年。本当に願うのは長生きではなく、人生を謳歌することだ。