武士は食わねど高楊枝
「武士は食わねど高楊枝(ぶしはくわねどたかようじ)」ということわざは日常生活の中で使うことは少ないですが、よく聞くことわざの一つですね。
よく使われていますが、「見栄を張る」という表現との違いや、高楊枝が表わしているものなど、わかりにく点が多いことわざでもあります。
この記事では、「武士は食わねど高楊枝」の意味や対義語、類義語や使い方を解説します。
武士は食わねど高楊枝の意味とは
「武士は食わねど高楊枝」の意味は「貧しい環境であったとしても、表にはそれを出さずに気品高く生きていくべきだ」ということを表しています。誇りを大切にしていた武士は、食うに困るほど貧しい時でも食後に悠々と爪楊枝を使い満腹を装っていたことを由来にしています。
この、食後に悠々と爪楊枝を使う様のことを高楊枝と言うのですね。
この様子には、当時の武士が大事にしていた美徳が見て取れますが、少し見方を変えるとこの様子は「見栄を張る」ことと言えます。しかし、当時はそれでも気品高くいることが求められた時代背景を反映していることわざと言えます。
武士は食わねど高楊枝の類義語・対義語
武士は食わねど高楊枝の類義語
- 鷹は飢えても穂を摘まず
武士は食わねど高楊枝の対義語
直接的な対義語はありませんが、
「貧すれば鈍する」が真逆の状態を表していますね。
武士は食わねど高楊枝を使った文章・例文
- 武士は食わねど高楊枝とは言えども、やっぱりお腹が空くから空元気を出すのも辛い。
- 給料日前はお金がなくてとても辛い状態だけど、そこは武士は食わねど高楊枝。後輩にはごちそうしてあげよう。
- 武士は食わねど高楊枝などど言っていられるのも、今のうちだけだ。