手持ち無沙汰
「手持ち無沙汰で困ったな」「手持ち無沙汰なのに彼は何もしない」「このまま手持ち無沙汰で良いのでしょうか?」と聞かれたことはおありだと思います。
この言葉を使っている人は困った様子です。
しかし、何を具体的に困っているのでしょうか?
この表現の使い方を把握しておきたいものです。
また、読み方は「てもちぶさた」?それとも別の言い方があるのでしょうか?
正しい読み方を知り、語源や例文を見て正確な理解を得ましょう。
手持ち無沙汰の意味とは
この手持ち無沙汰とは、「何もすることが無くて、間が持たない状態」を意味します。
読み方は「てもちぶさた」です。
この表現は英語でどのように表現されているのか見るとより理解できます。
「Nothing to do」あるいは「be at loose ends」と言えます。
つまり、何もない(しない)という意味合いがあります。
しかし、手持ち無沙汰には、その対象となる人の状況を打開しない様子も含まれているので、「be bored」「be idle」のように何もしないで怠けていると表現できます。
さらに、手持ち無沙汰は手持無沙汰と漢字だけで表現できる言葉でもあります。
手持ち無沙汰の語源
この表現の語源は、江戸時代に油を売る商人の様子を指して使われた表現で、油は相手に差し出しても、水のようにすぐに容器に入るわけではありません。
粘りがあるので、時間がかかります。
その様子が、仕事をしていても何もしていないように見えることから何もしないで間が空いているような意味になったという説があります。
そして、沙汰とは意味が通知、音信、裁定といった意味合いがあるので、無沙汰とは便りがないという意味で「ご無沙汰です」とは久しぶりとなるわけです。
さらに理解しておきたいのが、手持ち沙汰という表現は、忙しく動くという対義語になるわけではないようです。
手持ち沙汰という表現は正式にはないので、その点も理解しておくと間違った表現をしないので重要な点です。
手持ち無沙汰を使った文章・例文
では、手持ち無沙汰の適切な使い方が載せられた例文を幾つか見てみましょう。
- 手持無沙汰なので、時間がもったいない
- 手持ち無沙汰な状況は避けるように仕事する
- 手持ち無沙汰を甘んじる