反芻
皆さんは「反芻」という言葉をご存知でしょうか。
見慣れない漢字が使われていることもあり、「はんすう」と読むことも分からないという方も少なくないのではないでしょうか。
今回は「反芻」という言葉について詳しく解説します。
反芻の意味とは
反芻とは「一度飲み込んだ食物を口の中に戻し、よく噛んでからまた飲み込むこと」という意味です。
そこから転じて、「言葉や経験したことなどについて繰り返し考え、味わうこと」
読み方は「はんすう」です。
「芻」という漢字は音読みが「すう」「す」「しゅ」、訓読みが「か・る」「くさか・り」「まぐさ」「わら」です。
意味は「草を刈る」「干し草や藁など牛馬の飼料。」です。
もともとの意味における「反芻」は、牛や羊などといった動物の習性の一つです。
草食動物に多い習性であり、これを行う動物は「反芻動物」と呼ばれます。
「反芻動物」の胃は四つに分かれており、食物は一つ目・二つ目の胃で唾液と混ぜ合わされて固体と液体に分けられます。その後個体成分のみが口の中に戻され、再び噛んでより柔らかくなり発酵したものが三つ目以降の胃を通って消化されるのです。
この「一度飲み込んだものをもう一度口へ戻して嚙み砕く」という行動を例えて、一度見聞きした言葉や経験したことを思い出して考えを深めたりする行動を「反芻」というようになりました。
反芻を使った文章・例
- 大学の講義で牛の反芻行動を観察した。
- 子供時代の思い出を反芻すると、恥ずかしくなるようなことも多い。