堪忍袋の緒が切れる
皆さんは「堪忍袋の緒が切れる」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「かんにんぶくろのおがきれる」と読むのですが、堪忍袋って何だろう?と思った方も少なくないのではないでしょうか。
今回は「堪忍袋の緒が切れる」という言葉について詳しく解説します。
堪忍袋の緒が切れるの意味とは
堪忍袋の緒が切れるとは「我慢の限界に達し、怒りが爆発する」という意味です。
「堪忍袋」とは「かんにんぶくろ」と読む言葉で、耐え忍ぶ心の広さ、度量の大きさを袋にたとえたものです。この袋が大きければ大きいほど、怒りの感情を貯めこんで外に出さずにすみます。
しかしため込んだ怒りが膨大な量になり、紐(緒)をきつく締めて押さえこんでも押さえきれないほどに膨れ上がってしまったら一巻の終わりです。怒りの総量が「堪忍袋」の容量の限界を上回れば「堪忍袋の緒が切れ」て、猛烈な勢いで怒ることになるでしょう。
それまで押さえ込んで我慢していた分、解き放たれた怒りの熱量は甚大なものとなることは想像に難くありません。
優しくて忍耐強い人ほど、ひとたび怒らせると怖いのです。
類語には「仏の顔も三度まで」があります。
どれほど温厚な人であっても耐え忍ぶ限度があって、何度も失礼なことをすれば怒るものだ、という意味です。その結果が「堪忍袋の緒が切れる」というわけですね。
ちなみに何が「三度まで」なのかというと、顔をなで回すことだそうです。

堪忍袋の緒が切れるを使った文章・例文
- 君がこれ以上遅刻を繰り返せば、先生の堪忍袋の緒が切れるだろう。
- もう堪忍袋の緒が切れた。あなたとは二度と一緒に出かけない。