「塗炭の苦しみ」とは?意味や使い方を解説!

「塗炭の苦しみ」という言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあっても意味がわからない人が多いと思うので、この記事では「塗炭の苦しみ」について解説します。

目次

  1. 塗炭の苦しみ
  2. 塗炭の苦しみの意味とは
  3. 塗炭の苦しみを使った文章・例文

塗炭の苦しみ

皆さんは「塗炭の苦しみ」という言葉をご存知でしょうか。

使われている漢字そのものは難しくありませんが、読み方や意味に戸惑う方は少なくないでしょう。
ただ、「塗炭」という言葉は知らなくても、そこに「苦しみ」とつけば、なんとなくニュアンスがイメージできるのではないでしょうか?

今回は「塗炭の苦しみ」という言葉について詳しく解説します。

塗炭の苦しみの意味とは

塗炭の苦しみとは「耐え難い苦しみ、酷い苦痛のたとえ。」という意味です。
そのような苦難の中にいることを「塗炭の苦しみをなめる」といいます。

「塗炭」とは「とたん」と読みます。
意味は「泥に巻かれ火の中で焼かれるような苦しい境遇」です。
漢字だけ見ると「炭を塗られた」のように見えますが、そうではありません。
「塗」という漢字は「泥」、「炭」という漢字は「炭火」を表しています。

「塗炭」の語源は古代中国の歴史書「書経」の一編「仲虺之誥(ちゅうきしこう)」に出てくる「有夏昏徳し、民塗炭に堕つ」という一説です。
これは仲虺が仕えている主君である湯王に進言した言葉で、「(その)王は不徳となり、民は泥にまみれ火の中にいるような苦難を味わった」という意味です。
この言葉の中の「王」は夏の桀王を指しており、湯王はこの進言に従って桀王を追放しました。

このように、あまりにも耐えがたく酷い苦しみの中にいることを「塗炭の苦しみ」といいます。

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塗炭の苦しみを使った文章・例文

  1. 塗炭の苦しみを描いたドラマとして代表的なのは「おしん」だろう。
  2. 子供にとって家にも学校にも居場所がないというのは、塗炭の苦しみなのだろうと思う。

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