琴線に触れる
「琴線に触れる」という言葉の意味に使い方について、解説します。
読み方は「きんせんにふれる」となります。
この「琴線に触れる」という言葉は、昔から使われてきた言い回しで日常生活やビジネスの場で使用することもあります。
使用する場面が意外と多く、ポジティブな意味の言葉なのですが、誤用している方も多いです。
よく使う言葉ほど、誤用すると恥ずかしいので、この機会に「琴線に触れる」の正しい意味について、しっかりと理解していきましょう。
琴線に触れるの意味とは
琴線に触れる(きんせんにふれる)とは、「物事に対して感動する心を楽器の琴の糸に例えた言葉。素晴らしい物事に接して感動したり、感銘を受けること。」という意味になります。
使い方としては、感動する物語を見たときに「この作品は、私の心の琴線に触れる。」といった表現になります。
このように、本来は良い意味なのですが、誤用している方も多いです。
言葉のニュアンスからか、「怒りを買ってしまうこと。」という意味で誤用している方が多いです。
文化庁発表の「国語に関する世論調査」の中では、琴線に触れるという言葉の意味を「怒りを買う。」と誤認している方の割合が3割弱であることがわかっています。
怒りを買うという意味の正しい表現は「逆鱗に触れる。」となります。

琴線に触れるを使った文章・例文
- 久しぶりに観た映画は、心の琴線に触れる内容で思わず泣いてしまった。
- 読者の琴線に触れるような言い回しはないかと、小説の執筆で頭をひねらせている。