臭い物に蓋をする
「臭い物に蓋をする(くさいものにふたをする)」という言葉の意味、使い方や反対語などを解説します。
生活感の漂う言葉ですが、日常生活の中ではほとんど使う機会のないこの言葉。それは「臭い物」が意味するものが文字通りの意味ではないからです。しかし、社会を見渡せば意外と使われる場面が多いので、この機会に理解しておきましょう。
臭い物に蓋をするの意味とは
臭い物に蓋をするとは、「都合の悪い事柄を外に漏れないよう隠してしまう」という意味です。
失敗や悪事などの問題を解決しようとするのではなく、あくまでも一時しのぎでやり過ごそうとすることなどを指します。子供がいたずらのあとを隠した、というようなかわいいレベルではあまり用いられず、主に法に触れることを隠していた場合に使われます。また、そうした悪意や後ろめたさからのみではなく、直面した問題から目を背けることにもこの言葉が当てはまります。
ニュースなどでよく耳にする、「企業の隠ぺい体質」などがまさに臭い物に蓋をした結果によるものと言えます。
臭い物に蓋をするの反対語
反対の意味を表す言葉に、
・膿んだ物は潰せ(うんだものはつぶせ)
というのがあります。
出来物はさっさと潰して膿みを取り除いた方が早く治ることから、失敗や悪事もすぐに表沙汰にしてしまい、解決への一歩を踏み出すべきだという意味です。
臭い物に蓋をするを使った文章・使い方
〈例文〉
- 臭い物に蓋をしていては前に進めない。
- 彼は臭い物に蓋をする方法でしか問題に向き合えないらしい。
- 事件の当事者達を表舞台に出さずに解決しようとするのは、まさに臭い物に蓋をする行いだ。