跳梁跋扈
皆さんは「跳梁跋扈」という言葉をご存知でしょうか。
かなり難しい漢字を組み合わせた言葉で、「ちょうりょうばっこ」という読み方をするということも知らない方が多いのではないでしょうか。
今回は「跳梁跋扈」という言葉について詳しく解説します。

跳梁跋扈の意味とは
跳梁跋扈とは「悪者などが好き勝手に振る舞い、のさばりはびこること。」という意味です。
読み方は「ちょうりょうばっこ」です。
「跳梁」と「跋扈」という二つの熟語に分けることができます。
「跳梁」は「跳ね回ること。踊り回ること。」という意味です。
そこから特に、「好ましくない者、悪い者が勝手気ままに行動すること」という意味が強くなっていった言葉です。
「梁」という漢字は建物の「はり」を意味する漢字です。「梁」の上を「跳ね回る」という行為から連想されるのは、泥棒などをした者が追っ手から逃げている様子などが挙げられます。
そのような連想などから、悪人が好き勝手に振る舞う様子を表すようになっていったと思われます。
他方「跋扈」は、「欲しいままに振る舞うこと」という意味です。
「跋」は越える、「扈」は釣った魚を入れる竹かごを意味します。
つまりもともとは「魚がかごから飛び出す」という意味だったのです。しかしそれは、釣り人にとっては無秩序で迷惑な状況です。
魚がかごから飛び出して逃げてしまうように、はた迷惑な行為が平気で繰り広げられてしまっている様を表したのが「跋扈」です。
跳梁跋扈の使い方・例文
- その業界には、裏取引や汚職に手を染めた者たちがが跳梁跋扈している。
- 平安の世には鬼や化け物が跳梁跋扈していると信じられていた。