わや
「わや」という表現を聞いたことがあるかと思います。
くだけた感じの語感から若者言葉だと思われているケースもありますが、実際は一部の地域で使われている方言で、地域内では老若男女問わず使用している言葉になります。
ここではそんな「わや」について意味や使い方、本来の形などをご紹介します。
わやの意味とは
わやとは、「めちゃくちゃな様子」あるいは「無茶なこと」などを意味します。
人がごった返している、あるいは物が散乱している様子や、実力差の大きすぎる組み合わせ、理不尽な要求など、様々な場面で用いられる言葉です。
北海道、名古屋、関西など、いくつかの地域で方言として使われていますが、てんやわんやになっている状況などを指して用いられる点は共通しています。
また、本来はこどもいたずらや、無理を言うことを指す「わやく」という言葉、そこから転じて「わや」という表現になったされています。他にもいたずらっ子や無法者を意味する「わやく者」や、めちゃくちゃと同じ意味の「わやくちゃ」などの言い回しが存在します。
わやの一言だけでそうした状況を表現するため、「わやのような」や「わやみたいな」という表現にはなりません。

わやを使った文章・例文
- 一回戦の相手がいきなり前年の優勝チームというわやな組み合わせになったが、監督は勝てと無茶を言う。
- めちゃくちゃに散らかっている子ども部屋を見て、怒るよりも先に思わず「わやだな」と口をついて出た。
- 予想外の大盛況でてんやわんやの状況に、わやだと思いながらも楽しんでいる自分がいる。