日本のビスケットとクッキーの違い
お菓子の定番である「ビスケット」と「クッキー」ですが、それぞれの違いについてご存知でしょうか。
実は日本では両方同じ意味の「焼き菓子」で使われており、言葉の意味そのものには違いがありません。
この2つに似たお菓子のクラッカーやサブレ、ガレットについても、明確な違いが設けられていないまま、同じ焼き菓子全般を指す言葉として用いられています。
ただ、お菓子業界ではクッキーと名乗るのに基準が設けられており、糖分と油分の量が多く、かつ手作り風に作らているものをクッキーと名付けても良いとされています。
そうした基準を満たしていないもの以外は、多少の差異はありますが、ビスケット、クラッカー、サブレ、ガレットと様々な名称が同じ焼き菓子を指す言葉として用いられています。

海外のビスケットとクッキーの違い
では海外ではどう使い分けられているかというと、国ごとで片方の言葉しか存在しない場合がほとんどです。
ビスケットという言葉のみを使うイギリスではクッキーという言葉は使わず、逆にアメリカではビスケットではなくクッキーと呼ばれていますが、どちらも日本と同じ焼き菓子のことを指して用いられています。また日本のように同時に様々な名称が存在していないため、当然それぞれを区別する基準も設けられていません。
またフランスではビスケットよりも薄いという意味の「ガレット」と呼ばれる焼き菓子が親しまれており、日本でもビスケットやクッキー、サブレなどと一緒に販売されています。