「いただけます」と「いただきます」の違い
「いただけます」と「いただきます」という言葉、どう違うかお分かりでしょうか。
たった一文字しか違わないこれらの言葉、意味は全く違います。
たとえば「お願いいただきます」などと出てきたら、どういう意味の言葉になるでしょうか?

「いただけます」と「いただきます」の意味とは
いただけますとは「○○することができる、もらえるという意味の謙譲語」です。
それに対して、いただきますとは「(○○して)もらうという意味の謙譲語」です。
たとえば「お願いいただけます」という言葉は、「お願いすることができます」という言葉の謙譲語です。
対して「お願いいただきます」という言葉は、「お願いしてもらいます」という言葉の謙譲語なのです。
「いただけます」は、「もらう、食べる、飲む」の意味を持つ謙譲語「いただく」が可能の形「いただける」になり、さらに「ます」をつけて丁寧にした言葉です。
他方「いただきます」は、同じ「いただく」の連用形「いただき」に「ます」がついている形です。
よく過剰な敬語表現として挙げられる言葉に「いただけますでしょうか」や「させていただきます」があります。
「いただけますでしょうか」は「ます」と「です」が重なってしまっています。
この状態を二重敬語と言い、過剰な敬語となっていて良くない表現です。
正しくは「いただけるでしょうか」です。
「させていただきます」は、「相手の許可を得て行うことができる」尚且つ「発言者が利益を得ることになる」行為につける言葉です。
それ以外の場面では「○○いたします」を使います。
「いただけます」と「いただきます」の使い方・例文
- この七夕イベントでは、おひとり様につき3つまでの願い事をお願いいただけます。
- 当館に入場の際は、履物をお脱ぎいただきます。