野心
「野心」という言葉について解説します。
「部長は野心家だから社長の椅子を狙っている」なんて使い方をしますが、みなさんもこの言葉はよく見聞きしたことがあると思います。
意味もなんとなく知っているとは思いますが、ここで一度、意味や読み方・使い方をきちんと整理してみてはいかがでしょうか。
また、似た言葉として「野望」という言葉がありますが、この「野心」「野望」の違いも解説していきます。
ぜひ最後までご覧いただき、「野心」という言葉について押さえてみましょう。

野心(やしん)の意味とは
野心(読み方・やしん)とは
- ひさかに抱く大きな望み。また、身分不相応の良くない望み。
- 新しいことに取り組もうとする気持ち
ということで、野心家といった場合は「大きな目標(望み)を持っている人」といった感じになります。
ちなみに2の意味の「新しいことに取り組もうとする気持ち」の意味で「野心作」といった言葉があります。
野心と野望の違い
「野心」と「野望」とても似ている言葉ですが、どういった違いがあるのでしょうか。
野望は「分不相応な望み。身の程を知らない大それた野心」という意味の言葉なので、「分不相応の良くない望み」という点では一緒だと言えます。
違いがあるとすると、「新しいことに取り組む」といった意味が野望にはありません。
野心は上昇志向、意欲といったポジティブな面も持っていますが、野望はマイナスな面が主な意味になっているという点が違うと言えるでしょう。
野心の使い方・例文
- 彼は常に野心を燃やしているタイプだから、仲間だからといって油断はならない。
- 彼女の野心的な取り組みは、数十年後に評価されるだろう。