魑魅魍魎
「魑魅魍魎」という言葉をご存知でしょうか?
画数が多い漢字だらけですが、何と読むか知っていますか。「ちみもうりょう」と読みます。
さて、この魑魅魍魎とはどんな意味があるのでしょうか?お化けのことでしょ?実はそれだけじゃないんです。
というワケで、今回は「魑魅魍魎」について解説します。
魑魅魍魎の意味とは
「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」とは、人に害をなす化け物の総称のことです。また欲望を満たすために悪だくみをする者のたとえとしても使われます。
「魑魅」とは山の化け物のこと、「魍魎」とは水の化け物のことといわれています。
【魑魅(ちみ)】
人の面、鬼の身、好んで人を惑わす。山林の異気より生ずるもの也。
-百鬼夜講化物語(ひゃっきやこうばけものがたり)
【魍魎(もうりょう)】
形三歳の小児の如し、色は赤黒く目赤く耳長く髪うるわし、好んで亡者の肝を食らうという。
-今昔画図続百鬼(こんじゃくがずぞくひゃっき)

「魑魅魍魎」の類語
【人に害をなす化け物】の類語
・百鬼夜行(ひゃっきやこう・ひゃっきやぎょう)
【意味】鬼や妖怪の群れ、またその行進のこと。
【例文】そこここで酔っ払いが管を巻き、さながら百鬼夜行の様相を呈している。
【悪だくみをする者のたとえ】の類語
・伏魔殿(ふくまでん)
【意味】魔物の隠れている殿堂のこと。
転じて、陰謀や悪事の企みが行われている場所のことを指します。
【例文】行政をつかさどる中央官庁が集まる霞が関は、伏魔殿と呼ばれている。
魑魅魍魎を使った文章・例文
1.夏の宵は、魑魅魍魎の怪談話をするのにうってつけだ。
2.権謀術数渦巻く永田町は、魑魅魍魎の巣窟だよ。