乾坤一擲
「乾坤一擲」という四字熟語をご存知でしょうか?読み方は「けんこんいってき」です。
少し難しい四字熟語ですが、入試などによく出題されるので、読み方や書き方や意味をこの機会にしっかり覚えてくださいね。
乾坤一擲の意味とは
「乾坤一擲(けんこんいってき)」の意味は、「運命をかけて、一世一代の大勝負をする」や「意を決して大勝負をすること」です。
「乾」は天を、「坤」は地を表し、「天地」を表現しています。「一擲」は、サイコロを1回投げることです。ここから「自分の運命を天地にかけて、一か八かの勝負にでる」というように使われています。
また、「一擲乾坤(いってきけんこん)」と、使われることもあります。
乾坤一擲の由来
前漢の初代皇帝劉邦(りゅうほう)と項羽(こうう)の戦いを謳った韓愈(かんゆ)の漢詩『鴻溝(こうこう)を過ぎるの詩』の中に、由来となった一文があります。
由来となった一文は、「誰(たれ)か君王に進めて、馬首を回(めぐ)らし、真に一擲を成して乾坤をかける」です。
劉邦と項羽が力を合わせて秦王朝を倒したものの、その後両者とも一歩も譲らず、「鴻溝」を境界線と決めた上で天下を二分し、西を漢、東を楚名付け一端は終焉しました。
しかし、漢へ帰ろうとした劉邦は、「今そこ項羽の国楚を滅ぼすとき!」と馬首を東に向かわすように促され、苦労の末に結んだ和睦を反故にする決意をしたというお話です。
まさに、乾坤一擲という四字熟語に相応しい由来ですね。
乾坤一擲を使った文章・例文
- 乾坤一擲の大勝負にでる
- ツーアウト満塁!ツーストライク、スリーボール。ここは乾坤一擲、直球勝負だ!