ノシ
メールやLINEなど、文章の最後に「ノシ」と書いてあるのを見たことがあると思います。
実はこの「ノシ」はそのまま「のし」と読むわけではないのですが、誰でも初見はカタカナとして読んでしまいますよね。
象形文字と馴染み深い日本ならではの、読み方ではなく見た目が意味を持っているタイプの言葉ですが、意味を知らないとほぼ間違いなくそのまま読んでしまい、意味に気づくことができません。
そこで、そんな初見殺しな「ノシ」の意味を詳しく解説するとともに、例文などもご紹介します。
ノシの意味とは
ノシとは、「お別れで手を振っている」ことを表現する視覚的表現技法のことです。
カタカナの「シ」の点の部分を「ノ」と「ノ」の間にかかる効果線に見立てると、あたかも手を振っているように見えることから、さようならという意味合いで使われます。
さようならと直接文字にするのではなく、手を振る動作を入れることでよりポップに見える効果があります。
他にも興奮してバンバンと机を叩いていることを表す顔文字「(ノシ’ω’)ノシバンバン」にもノシが使われています。
しかし、LINEスタンプや動く顔文字の登場により使われる機会は激減し、死語と化してしまいました。

ノシの使い方・例文
- 「明日から寒くなるようですから、くれぐれも体調を崩さないようにしてくださーいノシ」
- ラジオのパーソナリティがノシを真面目に「のし」と発音していて、思わず吹き出してしまった。
- 友達からのメールの最後についていたノシの意味を兄に聞いても、死語じゃんそれ、と一蹴され教えてもらえなかった。