敬天愛人
「敬天愛人」という言葉をご存知でしょうか。
西郷隆盛の座右の銘にして、学問の目的について語った言葉としても有名な言葉ですが、語感から良からぬ意味に捉えてしまっている方も少なくないのではないでしょうか。
人生の指針や経営理念に置いている経営者もいるなど、多くの人に指示されている言葉です。
ここではそんな「敬天愛人」という言葉の意味や使い方を詳しくご紹介していきます。
敬天愛人の意味とは
敬天愛人とは、読んで字の如く、「天を敬い、人を愛すること」を意味します。
ここで言う天とは、神や空のことではなく、森羅万象のように世界にあるすべてのことを敬うことを指し、人についても家族や隣人などの親しい人物だけでなく、全ての人を愛する指します。
この世の全てのことをおそれ敬い、そして出会う全ての人に愛をもって接することという意味から、何事も自分の利益のためではなく、世のため人のために行うべしという意味になり、学問や商売などの理念にするべく提唱されました。
西郷隆盛が座右の銘にしていたことから、同じ鹿児島出身の有力者や、鹿児島に拠点を置く企業をはじめ、いくつかの企業経営者が社是に採用している考え方でもあります。

敬天愛人を使った文章・例文
- 西郷隆盛にならって、常に敬天愛人の心構えで物事に臨むように教えられてきたおかげで、それなりの能力と人望の両方を得ることができていると思う。
- 成し遂げてきたこと全てが自分のおかげだとのたまった彼には、敬天愛人という言葉を教えてあげたいくらいだ。