森羅万象
「森羅万象(しんらばんしょう)」という言葉の意味について解説します。
科学の分野などで使われることが多い言葉ですが、この機会に意味を理解しておきましょう。
ちなみに同じ読み方のトレーディングカードが存在しますが、頭文字が「森」ではなく「神」なので別の言葉になります。
森羅万象の意味とは
森羅万象とは、「この世に存在する全ての物や現象」を意味します。
地球、そして宇宙の中に存在するありとあらゆる物と、そこで起こる全てのことを指している言葉です。
一つの事柄に対していうのではなく、森羅万象という一語がこの世のすべてという意味で用いられます。
現在では「しんらばんしょう」という読み方が一般的ですが、はじめは「しんらまんぞう」や「しんらばんぞう」とも読んでいたようです。
森羅万象の由来
森羅万象は言葉を区切って考えていくとその由来が分かりやすいです。
「森羅」は森が羅列していると書くため、木々が限りなく生い茂っていることを表しています。
「万象」はあらゆる物を指す万物という言葉に、あらゆる現象を合わせた言葉です。
絶えることのない広い世界を示す「森羅」の中に存在する、形あるすべての物と、起こりうる全ての現象である「万象」が合わさって生み出された言葉なのです。
森羅万象の類語
似ている言葉に、
・天地万物(てんちばんぶつ)
・諸事万端(しょじばんたん)
などがあります。
少し意味合いが変わってきますが、有象無象(うぞうむぞう)なども類語とされます。
森羅万象を使った文章・使い方
〈例文〉
- 彼はこの世の森羅万象を解き明かしたいと思っている。
- 森羅万象には必ず理由がある。