無知の知
皆さんは「無知の知(むちのち)」という言葉をご存知でしょうか。
古代ギリシャの哲学者、ソクラテスを象徴する言葉です。
本人が言ったわけではないのですが、彼の至った真理を端的に言い表した言葉です。
無知の知の意味とは
無知の知とは「真の知への探求は、まず自分は無知であると自覚することから始まる」という意味です。
読み方は「むちのち」です。
ある時ソクラテスの弟子が、「ソクラテスより知恵のある者はいない」という神託を受けました。
これが真実か確かめるために、ソクラテスは何人かの賢者と呼ばれる人たちを尋ねました。
しかし彼らはみな何も知らないか、ソクラテスより知らないという人ばかりでした。
本当は無知なのにそれに気が付かず、知っていると思い込んでいたのです。
ソクラテスは、自分が知らない、つまり無知であるということを知っています。
その分、彼らよりも優れている。
すなわち、神託は正しいのだという結論に至ったのです。
自分の無知を自覚しているということは、自分を正しく分析できているということです。
だからこそ、知の探究を始められる。
本当は何も理解していないのに知ったつもりになっていては、何も学ぶことはできません。
これが「無知の知」という言葉の意味です。
ちなみに、ソクラテスは「無知は罪なり、知は空虚なり、英知を持つもの英雄なり」という言葉を残しています。
知らないということは重大な問題を引き起こす、つまり「無知は罪」、単なる知識があっても意味がないという「知は空虚」、「英知」すなわち優れた知恵があってこそ「英雄」というわけです。
無知の知の使い方・例文
- 自分を高めるには、無知の知を得て謙虚な姿勢でいることが第一歩となる。
- 無知の知を自覚しなければ、思わぬところで足元をすくわれる。