「前人未到」「前人未踏」の意味とは
「前人未踏」と「前人未到」は共によく使う言葉ですね。読み方は共に「ぜんじんみとう」です。
スポーツ選手が偉業を成し遂げた時にアナウンサーが「前人未到の・・・」と語る姿はよく見る光景です。akbの曲にも「前人未踏」という曲があり、歌詞が特徴的です。
この二つの言葉の意味は「今までに誰もその境地まで達していないこと、今までに誰も足を踏み入れていないこと」を表しています。
最後の文字が「踏」と「到」で違うために混乱してしまいますが、現在では同じ意味で使われています。
「前人未到」「前人未踏」の違い
では、「前人未到」と「前人未踏」の違いはどこにあるのでしょうか。
実は「前人未踏」は、「人跡未踏」という言葉と「前人未到」が混同されて生まれた言葉とされています。
人が踏み入ったことのない場所という意味で「人跡未踏」という言葉があったのですが、よく使われる「前人未到」という言葉と語感が似ていたため、本来「人跡未踏」を使う場面で「前人未踏」が使われ始めたのですね。
この経緯から、人が踏み入ったことのない場所に入った場合に「前人未踏」、誰も到達したことのない境地に入った時に「前人未到」と使い分ける人もいますが、現在では「前人未到の地」などと表現されることもありますので明確な意味の区分はありません。
「前人未踏」「前人未到」ともに辞書に載っている言葉ですので安心して使ってください。
「前人未到」「前人未踏」を使った文章・例文
- あの冒険家は、誰もが苦戦し敗退してきた前人未踏の山を制覇した。
- 前人未到の地や山が今でもたくさんあるのだろう。
- ついに誰も成し遂げられなかった100連勝という前人未到の記録を達成した。