リアス式海岸
ニュースや新聞などで「リアス式海岸」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
海岸線の地形を表す言葉ですが、具体的にどんな地形を指す言葉かご存知の方は少ないのではないでしょうか?
この記事では「リアス式海岸」について解説します。
リアス式海岸の意味とは
「リアス式海岸」とは、「沈水によって入り組んだ入り江」のことです。
沈水というのは、海水の水位が上がったり隆起していた陸地が下降したりして、山や谷が水没することです。もともと深く切れ込んでいた谷に海水が流れ込み、複雑に入り組んだ入り江が形成されました。
陸地は起伏が多く平地が少ないのが特徴で、たくさんの小島に分かれています。また、入り江は波が低く水深が深い特徴を利用して、古くから港として活用されています。
世界中にみられる地形ですが、日本では志摩半島の英虞湾(あごわん)、三陸海岸などが有名です。志摩半島では、沿岸漁業や養殖が盛んで、真珠の養殖や素潜りでサザエやアワビなどを獲る海女などが名物となっています。
「リアス式海岸」のリアス(複数形)とは、もともとスペイン語で「入り江」を意味する単語です。
日本では、リアス式海岸という言い方が一般的ですが、最近ではリアス海岸ともいいます。

リアス式海岸を使った文章・例文
1.リアス式海岸のある志摩半島は、古くから風光明媚な場所として観光名所となっている。
2.リアス式海岸とフィヨルドの地形はよく似ているため、間違えやすい。
3.リアス式海岸ができたのは約1万年前だといわれています。