こうべを垂れる
皆さんは、「頭を垂れる(こうべをたれる)」という言葉をご存知でしょうか。
「実るほど頭(こうべ)が下がる稲穂かな」という言葉もあるので、全く知らないと言う人は少ないと思います。
この記事では、「頭を垂れる」の意味と使い方、例文を解説させていただきます。
こうべを垂れるの意味とは
「こうべを垂れる」とは、「腰を低くする」「うなだれる」という意味です。「こうべを下げる」と言うこともあります。
漢字で書くと「頭を垂れる」となります。
頭を下げて、相手に敬意を表したりへりくだったりする様子を指します。
「頭を下げる」という意味ではなく、「腰が低い」様子を表す為の言葉ですが、現在ではどちらの意味でも使えます。
頭蓋骨を「しゃれこうべ」と言うことから分かると思いますが、「こうべ」には「頭」という意味があります。
また、「こうべを上げる」と言えば、「こうべを下げる」の逆で、「顔を上げる」という意味になります。
「横柄に振る舞う」ことを「こうべを上げる」とは言わないので、注意が必要です。
こうべを垂れるの使い方・例文
ここで、「こうべを垂れる」を使った例文をご紹介します。
1.将来、政治家や社長になったとしても、こうべを垂れることのできる人でありたい。
2.壇上での挨拶で、深々とこうべを垂れる。
3.名のある家の令嬢に対し、一斉に膝を突きこうべを垂れる。
4.こうべを垂れることを忘れた人は、いつか必ずその地位から引きずり降ろされるのだ。
5.あの政治家は選挙期間中にはこうべを垂れるが、当選すると途端にふんぞり返るから嫌いだ。