「省みる」と「顧みる」とは?意味や違いを解説!

「省みる」と「顧みる」という言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあっても意味がわからない人が多いと思うので、この記事では「省みる」と「顧みる」について解説します。

目次

  1. 「省みる」と「顧みる」
  2. 「省みる」と「顧みる」の意味とは
  3. 「省みる」と「顧みる」の違いとは
  4. 「省みる」と「顧みる」の使い方・例文

「省みる」と「顧みる」

「かえりみる」という言葉をご存知でしょうか?

「省みる」と「顧みる」のふたつの漢字があてられています。
同じ読みですが、実は、意味や使い方に違いがあるのです。

今回は「かえりみる」、「省みる」と「顧みる」の意味や使い方について解説します。

「省みる」と「顧みる」の意味とは

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「省」という漢字には、自分の内心をよく考える、または注意してみるという意味があります。
「省みる」とは、反省するという意味になります。「自分を省みる」などと使います。
「自分を省みる」とは、自分の行いを振り返ってじっくり考え反省するという意味です。

「顧」という漢字には、後ろを向いて見る、後戻りをして見るという意味があります。
また、過ぎ去ったことを考える、気遣うという意味も含まれています。
「背後を顧みる」「通り過ぎた看板を顧みる」「歴史を顧みる」「妻子を顧みる」などと使います。

「省みる」と「顧みる」の違いとは

「省みる」と「顧みる」の意味の違いは、上記でお分かりかと思います。
「省みる」には、自己の行動に対する反省の意味があり、対して「省みる」とは、他者を気に掛けるという意味があります。
また、「省みる」には使い方の幅がありませんが、「顧みる」には、いくつかの使い分けがあることが分かりますね。

では、「家庭をかえりみる」の「かえりみる」とは、どちらの漢字になるでしょうか?
「家庭を省みる」でしょうか、「家庭を顧みる」でしょうか。

家庭、すなわち家族のことを気に掛けるということは、「顧みる」が正しいということになります。「家庭を省みる」とは書かないので注意が必要です。

ただ、「家庭を顧みる」とは、文脈上使われることは少なく、よく仕事一筋の男性や、ギャンブルや浮気を繰り返すような男性を指して「家庭を顧みない夫」「家庭を顧みない父親」などと使われることが多いようです。

「省みる」と「顧みる」の使い方・例文

1.トライ&エラーとは、失敗を省みることで次回につなげることができるということだ。
2.暗い夜道を歩いていると、物音がしたので背後を顧みたが何もいない。
3.通り過ぎた看板を顧みたら、それが目的地への道しるべだった。
4.過去を顧みることで得られるものがある。
5.妻子を顧みない夫と離婚したい。

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