危なげない
皆さんは、「危なげない」という言葉をどういう意味で使っているでしょうか。
スポーツの実況などでよく聞く言葉ですが、真逆の意味で解釈している人が意外に多いようです。
今回は「危なげない」という言葉について詳しく解説します。ぜひ、正しい意味を覚えてくださいね。

危なげないの意味とは
危なげないとは「危なっかしくない。危ない様子がなくて安定している」という意味です。
読み方は「あぶなげない」です。
スポーツの中継などで、実況者が「危なげなく決めました」などと言うことがよくあります。選手が落ち着いてプレーし、順当によい結果を出した様子を言う言葉です。
何をいまさら、と思われる方もおられるかもしれません。言葉の成り立ちを考えると「危なげ(危ない様子)」が「ない」ので、そのまんまの意味ですからね。
しかし、この言葉は「危なっかしい様子である」という意味でよく誤用されているのです。
これでは「危なげある」ことになってしまうのですが、なぜこのような誤用が生まれたのかは判然としません。
危なげないの対義語
危なげないの対義語は当然「危なっかしい」となります。
他にも文脈によって「不安定な」「ギリギリの」「一か八か」などが挙げられます。
安定かつ順当な状態を表す「危なげない」に対して、対義語は賭けに出るような緊張した状態を表す言葉となります。
危なげないの使い方・例文
- チームメイトのサポートを受けて、彼は危なげなくシュートを決めた。
- 勉強はしっかりしてきたし、試験も落ち着いて受けられた。危なげなく合格するだろう。