暗礁
刑事ドラマなどで「捜査は完全に暗礁(あんしょう)に乗り上げてしまった」という形で使われているの聞いたことがあるかと思います。
行き詰った雰囲気が伝わってきますが、そもそもこの「暗礁」というものがどんなものなのか知らないという方は少なくないのではないでしょうか。
実は陸ではなく、海に潜むあるものを指す言葉だったのです。
ここではそんな「暗礁」について意味や使い方などをご紹介していきます。
暗礁の意味とは
暗礁とは、「海中に隠れている岩」のことを指します。
読み方は「あんしょう」です。
波で水面が揺れても水上に姿を現すことがなく、肉眼では見ることができず、なおかつ水面からさほど遠くない場所にある岩群のことを指します。
つまり、暗礁に乗り上げるとは、船底が水面のすぐ下にあった岩にぶつかり、身動きが取れなくなっている船のことを意味する言葉になります。
刑事ドラマなどで使われる「捜査は暗礁に乗り上げてしまった」とは、手掛かりがなくなり、捜査が行き詰ってしまうことを意味します。他にも「計画が暗礁に乗り上げる」や「脚本作りが暗礁に乗り上げてしまう」など、先に進めなくなってしまうことを表す言葉として広く用いられています。
暗礁の使い方・例文
- 暗礁に乗り上げないように進めるのは航海の基本だが、若くして自分のボートを手にして彼は、そこを見事にはき違えていた。
- 部長が意見することで企画が暗礁に乗り上げるのは日常茶飯事だ。
- 脚本家が倒れたことで、映画作りは完全に暗礁に乗り上げてしまった