是非
「是非(ぜひ)」という言葉をご存知でしょうか?
日常会話や社交辞令などでもよく使う方が多いのではないでしょうか。
「是非よろしくお願いします」とか、もっと強調する場合には「是非とも」とつけたりなど。
また、「是非を問う」などと云った使い方をされることもありますね。
では、いったいどういう意味なのでしょうか。
今回は、知ってるようで知らない「是非」について解説します。

是非の意味とは
「是非(ぜひ)」にはいくつか意味があり、是と非、正しいか正しくないか、という意味がひとつめ。
上記の「是非を問う」というのはこちらの意味です。
つまり「正しいか正しくないかを問いかける」という意味ですね。
また、「是非もない」という言い回しを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
これは、「いいとか悪いとか判断するようなことではない」転じて「仕方がない、やむを得ない」という意味となります。
是非を言い換えると「可否」ともいえます。可否、つまり可能か不可能か、出来るかできないか、という意味ですね。
ふたつめの意味は、実現したいと強く願う気持ちを表したもの。
是非とも、がこれにあたります。
是が非でも、つまり正しいか正しくないかは関係なく、なにがなんでも、どうしても、という意味です。
みっつめの意味は、相手に強く勧める気持ちを表したもの。
「是非、ご覧ください」などと使われます。
また、「是非よろしくお願いします」とか、「是非お立ち寄りください」など、日常的に一番使われる用法かもしれませんね。
是非の使い方・例文
1.憲法9条の改正の是非を問う国民投票が行われるべき時が来たのではないだろうか。
2.その状況では、しり込みしてしまうのも是非もないことだと思われた。
3.その情熱を、是非ともわが社の力として役立てていただきたい。
4.近くにお越しの際には、我が家へ是非お立ち寄りくださいね。