篠突く雨
皆さんは「篠突く雨」という言葉をご存知でしょうか。
雨の状態を表す名前には多種多様なものがあり、いずれも風流な趣が感じられて良いものです。
「篠突く雨」とはどんな雨で何に例えたものなのか、詳しく知っていると、憂鬱な雨の日も好きになれるかもしれませんね。
今回は「篠突く雨」という言葉について詳しく解説します。

篠突く雨の意味とは
篠突く雨とは「地面に叩きつけるように降ってくる、細かく激しい雨」という意味です。
「篠」とは篠竹(しのだけ、またはささたけ)のことで、一般的に連想するような大きく長い竹ではなく、群れるように生えている細い竹を指します。
「竹林」ではなく「竹やぶ」を形成する、と言えばイメージできるでしょうか。
茎を裂いて加工すると、かごなどの竹細工を作ることができます。
この「篠竹」を束ねたものが突き下ろすように飛んでくる様子を「篠突く」といいます。
篠竹の束を叩きつけるように、細かい雨が激しく降ってくる様子、それが「篠突く雨」です。
話を聞いていると、なんだかとても痛そうですね。
高密度の細かい雨が、激しい勢いでざあざあと強く吹き付けてくる「篠突く雨」。
おそらく傘をさしていても関係ないほど濡れるでしょうし、雨の音がすさまじすぎて周りの声も聞こえないでしょう。
「篠突く雨」のときは、できることなら外出したくないものですね。
篠突く雨を使った文章・例文
- 折角の公園デートだが篠突く雨に見舞われて、ろくに話もできずに帰ることになった。
- 篠突く雨は、部屋から眺めていると意外に情緒がある。