「認知度」と「知名度」の意味とは
「認知度をアップするには?」または、「知名度を上げるには?」と言葉を並べてみるとどのような違いがあるのか理解し難い二つの言葉です。
この二つの言葉には正確にはどのように理解すべきでしょうか?
今回は、認知度と知名度の二つの言葉を正確に理解するために説明していきます。
違いをはっきりと理解するとこの二つを使い分けることもできます。
認知度とは?
認知度とは一般によく認識されているものという意味合いがあります。
この語句を英語で言い表すならより理解できるかもしれません。
「Degree of recognition」
degreeは度合いを表しますから、ポイントは英語のrecognitionになります。
この英語には認識、認知、承認とも訳されます。これらの表現の中でも認識という言葉で示されている通り、ただあるものの名前を知っているだけでなくその内容や中身を認識しているという点です。
それで、認知度をアップするを英語で言い表すと、「Raise awarenessー自覚を意味する」または、「Raise recognition」ですから、中身そのものまで認識度を高めるという表現です。
類語として「周知度」もありますが、この場合、周知度は意味合いが幅広く、例えば商品の中身も一般に知られているという周知度や名前だけ知られている知名度としての使われ方もあるので、ここは違いをしっかりと認識しておかなければいけません。
知名度とは?
では知名度は何になるのか?
漢字から連想できる通りその名がよく知られている度合いを意味します。
より理解するために英語で言い表すなら、「Degree of familiarity」や「Popularity」です。
ここで、注目したい表現は「Popularity」です。
日本人にも馴染みのある単語で、これは人気とか大衆性の意味が含まれています。
知名度はどちらかと言うと認知度のように中身が知られているというよりかは、名が知られている意味合いがあります。
そこで、知名度を上げるとは名をより知ってもらうようにすると理解できます。
この場合は広告において大衆に名を認識するように働きかける意味があります。
二つの違いは?
二つの意味をより理解するために違いをはっきりさせておく必要があります。
認知度は、中身重視であり知名度は外見重視と言い表せます。
つまり、広告の分野でこの表現を用いる目的が知名度を上げることであれば、名前を知ってもらえるように計画します。
そして、認知度をアップすることであるのなら、広告の用い方は中身を理解してもらえるように広告方法を工夫する必要があります。
「認知度」と「知名度」の使い分け、違い
これだけ理解すると認知度と知名度の使い分けができ、違いをはっきりさせることができます。
まず、認知度の使い方ですが認知度を高めるために一つの商品をどのように宣伝するか?となると中身を認識してもらうために試食してもらったり、試運転してもらうことに繋がります。
では、知名度を上げるためには何ができるか?やはり多くの人にしってもらうために広告を効果的に用いることとなるでしょう。
このような違いをはっきりと理解するなら、二つの表現の使い方の点で間違えることはありませんし、知名度あるいは認知度を高める点で迷うことはなくなります。
「認知度」と「知名度」を使った文章・使い方
ここで、二つの表現を上手に使った表現方法を見てみましょう。
- 知名度を上げるために広告を上手に活用する。
- 認知度を高めるには、お客様参加型で紹介する必要がある
使い方としてどのような方法があるのでしょうか?
- 知名度 - 名前が知られている度合いを示すもの
- 認知度 - 中身が十分に理解されている度合いを示すもの